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冥福

2006-08-07 Mon 19:01
「『あれ』の最近の様子を知っているな?」
「はい。」
「では、『私達』がどのような『判断』をしたか、想像がつくだろう。」
「…はい。」
「『期日』は『3日後』。『殺り方』は『お前』に任せる。」
「わかりました。」
そんな『会話』をしたのが『3日前』。
『子供』の中では『自分』と仲の良かった『彼女』についての『会話』だ。
そして『自分』はたった今『彼女』を『ナイフ』で刺した。
『彼女』はとても優しい『人』だった。
道路の真ん中でボロ雑巾のような姿で横たわっている『猫』の『死骸』なんかを見ると、必ず拾ってきて泣きながら『埋葬』していた。
時には『自分』も手伝った。
しかし、『自分』は泣かなかった。
正確には泣けなかったのだが。
あれだけ『自分』で『死体』を『生産』してきたのだ。
たかが『猫』が一匹死んだからといって、どうして泣くことができようか。
『ここ』ではそんなことのために泣くことができる『子供』は本当に『珍しい』のだ。
その『彼女』が、『誰』から見ても明らかに崩れかけてきているのがわかる『状態』になっていた。『自分』の背負った『罪』の『重さ』に耐えきれなかったのだ。
一日中『部屋』に閉じこもって、『何か』に怯え震えながら、『念仏』のように『謝罪』の『言葉』をブツブツと唱えていた。
しかしその一方で、『標的』の『殺し方』は日に日に『残虐性』を増し続けてもいた。
しかも、『彼女』は『標的』だけでなく、『一般人』まで『無差別』に殺し始めてしまったのだ。
これ以上放って置いては、いつ『危険分子』になるかわからない。早急に『処分』すべきだろう、と『大人』は『決断』を下した。
その『結果』が今の『状況』だ。『彼女』の『身体』はまだ温かい。
だが、『それ』はただの『抜け殻』だ。
『理解』している。
『理解』はしている。
けれど、それが今の『自分』にとって何の足しになるのか。
締め付けるような色の『空』の下で、『彼女』の『冥福』を祈った。
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