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誓いの言葉

2006-06-22 Thu 13:47
健やかなる時も
病める時も

喜びの時も
悲しみの時も

富める時も
貧しき時も

これを愛し
これを敬い

これを慰め
これを助け

死が二人を別つまで

共に生きることを誓いますか







いつもの部屋   いつもの時間   いつもの自分

鏡に私   唇に赤

部屋にテーブル   上にはコーヒーと軽めの食事

椅子に鞄   中には財布と携帯

繰り返される日々

外に   「動」の喧騒

内に   「静」の揺曳


健やかなる時


窓辺に一羽の白い鳥が訪れる

私はただ微笑むばかり





白い壁   白いシーツ   白い肌

ベッドに私   血管に針

傍らに机   上にはカルテと真っ赤な林檎

机に引き出し   中には薬とナイフ

変わらない日々

外に   「生」の律動

内に   「死」の悪臭


病める時


部屋に一匹の黒い蝶が入り込む

私はただ願うばかり







一人は望んだ   一人は受け入れた

赤い絨毯の続く道

白い布地のドレス

舞い散る紙吹雪

新たな関係になった二人

鳴り響く教会の鐘

幸福に満ちた身体

薬指に揃いの指輪


喜びの時


あなたのくれた優しさを胸に

私は温かい日溜りの中にいる





一人は消えた   一人は残った

雨に濡れた道路

黒いタイヤのスリップ跡

飛び散ったガラス

ひしゃげた車体

鳴り続けるクラクション

微動だにしない身体

ポケットにダイヤの指輪


悲しみの時


あなたの残した傷跡を胸に

私は紅い水溜りの中にいる







大きな家   広い庭   高価な車   豪華な食事   上等な服

地獄の沙汰も金次第

名声でも   地位でも   権力でも

人間でさえも

醜い笑みを顔に貼り付け朗々と語る


富める時


この世の全てを手に入れた気になっている愚か者

その濁った目には何が映っているのか

黒い鴉が近くからあなたを見ている





小さな家   狭い庭   中古の車   質素な食事   着古した服

金では買えないものがある

品位や   才能や   経験や

人の心は

穏やかな笑みを顔に浮かべ静かに語る


貧しき時


この世の見えないものを知る賢き者

その澄んだ目には何を映してきたのか

青い鳥があなたに訪れることを願って止まない








あなたしかいないと思った

白黒の世界を

極彩色に染め上げる


これを愛す


一輪の青いバラを抱きながら

私はこの思いに縋る





あなたならばと思えた

黒い箱を破壊して

明るい場所へと変改させる


これを敬う


全ての人間を嫌悪しながら

私はこの人間を慕う







もう一人だけで

耐え抜こうとしないで下さい

隠れて泣かないで下さい


これを慰める


私では駄目なことを知っています

抱き締めようとしたりなんかしません

今だけ傍に居させて下さい

せめてあなたに青い鳥の迎えが来るまでは





もう一人だけで

頑張ろうとしないで下さい

もっと人を頼って下さい


これを助ける


私では力になれないことを知っています

私ではなくてもいいのです

お願いだから人を信用して下さい

これ以上紅いものを流さないように







── 死ガ二人ヲ別ツマデ ──

── 共ニ生キルコトヲ誓エマスカ ──
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